血小板減少症     血小板減少症

血小板減少症の解説
血小板は健康者で平均25万(個/o3)を有しますが、10万以下になったものを血小板減少症として扱います。
4万以下になると出血傾向が出現し、2万以下になると血小板輸血が適応となります。
1万以下になると脳内出血や臓器出血を起こすので、すぐに血小板を輸注する必要があります。
まれに血圧の薬などの副作用でおこる薬剤性血小板減少症もあります。
薬剤性血小板減少症には、骨髄における血小板産生抑制によるもの(中毒性機序)と、末梢での消費ないし破壊亢進によるもの(免疫性機序)があります。
骨髄抑制によるものは、骨髄全般を抑制する可能性があるため、顆粒球系、赤血球系の減少を伴うことが多い。
薬剤の服用開始後、血小板減少による症状が現れるまでの期間は数週間から数ヶ月であり、免疫性の場合は、1週間以降に発現することが多い。ただし、以前にその薬剤に感作されている場合には数日で発現します。
原因薬剤の服用を中止することで、7日前後で回復し始めることが多い。下記症状に気づいた場合には、脳出血などの重篤な症状に移行するのを防ぐためにも、すぐに主治医に連絡して対応しましょう。

血小板減少症の初期症状

 ・ 手足に赤い点(点状出血)または赤いあざ(紫斑)ができる
 ・ 出血しやすい(歯茎の出血・鼻血など)

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