漢方処方(漢方薬処方)

杞菊地黄丸
杞菊地黄丸 こぎくじおうがん こぎくじおうがん

枸杞子5.0、菊花3.0、地黄8.0 山茱萸4.0、山薬4.0、茯苓3.0 牡丹皮3.0  沢瀉3.0

 滋腎陰の六味丸に養肝明目の枸杞子と菊花を加え、肝腎陰虚
 に適用しています。

効能
    滋補肝腎・清肝火・明目

適応症
    肝腎陰虚で、目がかすむ・目がくらむ・まぶしい・目の乾燥感や痛み・視力減退・
    頭痛・頭のふらつきなどの肝陰虚・火旺(肝陽上亢)の症候が顕著にみられる
    もの。舌質は紅〜深紅・少苔・脈は弦細数。

臨床応用
    中心性網膜症・視神経萎縮・球後視神経炎・白内障などの眼疾患、
    あるいは高血圧症・自律神経失調症などで、肝腎陰虚・肝火旺の
    症候を呈するもの。

杞菊地黄丸は、中国の医学書「医級」に収載されている薬方です。
日本でもよく知られている「六味地黄丸」に菊花と枸杞子を加えた処方で、目がかすむ、めまい、疲れにより目がまぶしい、視力減退などを伴う場合に用いられます。疲れやすくて、顔・手足がほてり、尿量減少、または多尿で、ときに口渇があるものの次の諸症状 : かすみ目、疲れ目、のぼせ、頭重、めまい、排尿困難、頻尿、むくみ。
杞菊地黄丸

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