逍遥散 |
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当帰3.0、芍薬3.0、白朮3.0 茯苓3.0、柴胡4.0、、甘草2.0、生姜1.0 薄荷1.0 |
疏肝解欝の柴胡が主薬で、少量の薄荷が補助します。当帰・芍薬は、肝血を補充して肝気を柔和にし、柴胡・薄荷とともに肝気の疏泄を調整します。健脾の白朮・茯苓・甘草と温める生姜は、脾気を高め運化を良くし肝血の生成を促します。肝気を調整して脾に乗じないようにし、脾をすこやかにし肝に乗じられないように防止します。 |
効能 疏肝解欝・健脾補血・調経・清熱涼血 適応症 肝気欝結・血虚・脾虚:ゆううつ感・いらいら・怒りっぽい・頭痛・胸脇部が脹って 苦しい・脇痛・腹痛などの肝気欝結の症候に、頭がふらつく・頭がボーッとする・ 目が疲れる・四肢のしびれ感・皮膚につやがない・動悸・眠りが浅い・多夢など の気虚の症候と、食欲がない・疲れやすい・倦怠感・浮腫・下痢傾向あるいは 下痢と便秘が交互にくるなどの脾虚の症候をともなうもの、女性では、月経痛・ 月経前に乳房が脹る・月経の周期が一定しない・月経量が少い・あるいは無月 経などがみられる。舌質は淡紅・脈は弦細軟。 肝脾不和: 精神的緊張や情緒変動とともに発生する、腹痛・腹鳴・下腹部の 下墜感・下痢などの症候で、甚しければ1日に何度も生じる。 舌質は淡紅・脈は弦細。 臨床応用 自律神経失調症・更年期症候群・神経性胃炎・胃十二指腸潰瘍・慢性胃炎・ 慢性肝炎・胆のう炎・肝硬変の初期・慢性乳腺炎・月経不順・月経困難症・ 月経前期症候群・乳腺症・過敏性結腸症・神経性下痢症・膀胱神経症・ 慢性膀胱炎などで、肝気欝結・気血両虚を呈するもの。 これに準じるが、高血圧症・動脈硬化症・骨盤内炎症・慢性の微熱・出血 などにも用い、肝欝化火で気血両虚を呈するものに適している。 |
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