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3) 裂肛 裂肛は肛門の上皮に生じた創の総称で「切れ痔」とも呼ばれ、びらんや亀裂などの浅いものから潰瘍などの深いものまでさまざまです。 成因としては硬い便が出ることにより肛門上皮に浅い裂創が生じる外傷であると考えられており、肛門括約筋の緊張が高い場合や、肛門上皮の狭窄がある場合に生じます。 裂創が慢性化すると難治性の潰瘍となります。 また潰瘍のタッグと呼ばれる上皮の突出が生じてきます。 症状は排便時の痛みと出血です。 排便時の痛みは、内肛門括約筋の痙攣を生じ、さらに痛みを持続させます。出血は紙につく程度のことが多いです。 裂肛は肛門鏡による視診で診断する。疼痛が強く肛門鏡がしようできない場合は、肛門縁の皮膚を外側に牽引して裂肛を視診できることもあります。 |