アスピリン探検隊 (4)
  
 ◆副作用
  【 プロスタグランジン生成抑制による副作用 】
   胃腸障害、腎障害、アスビリン喘息
  【 中毒作用による副作用 】
   耳鳴り、難聴、肝障害
  【 アレルギー作用による副作用 】
   皮膚発疹、発熱、白血球減少など
  【 その他 】
   意粘膜への直接刺激など

 アスピリンと「ライ症候群」について
ライ症候群は、昭和38年にオーストラリアの病理学者Reyeにより最初に報告された症候群で、主として小児において、水痘、インフルエンザ等のウィルス性疾患に罹患した後、激しい嘔吐、意識障害、痙攣(急性脳浮腫)などの急性脳症の症状を呈し、肝臓ほか諸臓器の脂肪沈着、ミトコンドリア変形、AST(GOT)、ALT(GPT)、LDH、CK(CPK)の急激な上昇、高アンモニア血症、低プロトロンビン血症、低血糖などの症状が短期間に発現する高死亡率の病態です。
昭和57年、米国においてアスピリンの使用とライ症候群との関連性を疑わせる疫学調査結果が報告され、厚生省(当時)では、情報提供を行い注意を呼びかけるとともに、我が国におけるライ症候群と解熱鎮痛剤の使用との関連について調査研究を実施しました。
平成10年12月、厚生省(当時)では上記調査研究の結果や米国小児科学会による総合的なレビューなどを踏まえ、アスピリンなどのサリチル酸系製剤について、15歳未満の水痘、インフルエンザの患者に投与しないことを原則とする使用上の注意の改定の指示を行い、注意を呼びかけました。



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