便秘を改善する日常生活
1.食物繊維を充分に摂る(弛緩性便秘の場合)
生野菜は見かけより繊維が取れませんので 加熱した野菜を多く摂るようにしましょう。
繊維は消化吸収されないので、便の量を増やし、 便意がつきやすくなります。
また果物、ヨーグルト等に含まれる有機酸は 腸に刺激を与え腸の運動を促進します。
2.繊維の少ない、消化のよいものを摂る。(ケイレン性便秘の場合)
繊維の少ない、消化の良い物を摂り、 腸の刺激を取り除くことが大切です。
柔らかい葉野菜、白身の魚、卵料理などがいいでしょう。
弛緩性とケイレン性の便秘ではその原因が異なり、 対応も全く異なりますのでその見極めが大切です。
3.朝食後に排便の習慣をつける
朝食の後が一番便意の起こりやすい時です。
この時間に排便の習慣をつけるようにしましょう。
朝食を食べて食べ物が胃にはいると、 胃から大腸へと信号が送られ、 大腸の蠕動運動が始まり、便が直腸へと送られ 便意が起こります。
4.運動不足を解消し、肺や腹筋を強化する
日常生活の中でこまめに体を動かすようにし、 運動不足の解消につとめましょう。
腹筋が弱いのは大腸がだらんとし、いきむ力も弱くなるので 便秘にはよくありません。
腹筋運動をして鍛えましょう。
また、肺活量もふやすように努めましょう。
5.乳酸菌を多く摂る習慣を
腸内には様々な種類の細菌が生息しています。この腸内細菌の中には、人の健康に役立つ善玉菌である乳酸菌(ビフィズス菌など)と便秘や軟便、腸内異常発酵など不快な症状を引き起こす悪玉菌(大腸菌、ウェルシュ菌など)があり、勢力争いを繰り返しています。
ビフィズス菌は、赤ちゃんの腸内に多い乳酸菌で、加齢とともに減少します。このため、食物から補う必要があります。
善玉菌である乳酸菌が増えると乳酸や酢酸が生成され、悪玉菌の増殖を防ぎ不快な症状を抑えます。更に、乳酸菌は、ビタミンB群やビタミンK、ニコチン酸、葉酸などをつくりだしたり、カルシウムなどの吸収を高めたりして人々の健康を守るうえで大切な役割を果たしています。
便秘がそれでも改善しないときは

ここで初めて症状に合わせて緩下剤を使用することになります。
作用の弱い薬剤を少量から漸増し適量を決めます。
いずれにしても自己判断はせずに 医師や薬剤師に相談するのが好ましいでしょう。
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