高血圧 と 漢方薬

高血圧と漢方の考え方・・・

西洋医学と漢方では、血圧に対するアプローチが異なります。
西洋医学では、薬理作用が明らかな降圧薬が用いられます。
降圧薬は、心臓や血管に直接作用して、血圧の数値を半強制的にコントロールします。
効きめが早く現われることが特徴です。
一方漢方は、血圧を下げることを目的とするのではなく、まずからだ全体のバランスを整のえ、その結果、血圧を正常に保ち、さまざまな随伴症状を抑えます。
漢方では高血圧は「心」 の病態と考えられています。
特に、ストレスと老化によって、「心」に負担がかかり、血圧が上昇します。
こうしたからだの″ゆがみ″を正す治療をするのです。
漢方と西洋医学との違いは、薬の効き方にもあります。
西洋薬の血圧降下薬は、ややもすると血圧を下げすぎることがあります。ところが漢方薬は、からだの恒常性を維持することによって血圧を安定させるので、正常値の人が服用しても、下がりすぎることはありません。
漢方薬と西洋薬は、薬の作用メカニズムが違うのです。