アスピリン探検隊 (2)![]() |
◆抗血小板作用 |
![]() アラキドン酸は、COXによりPGG2、PGH2に変換され、その後TXA2に変換され血小板凝集や血管収縮を促進します。 アスピリンはCOXを不可逆的に阻害することによりTXA2の生合成を阻害し、抗血小板作用を示します。(図左) 一方、血管内皮細胞ではアラキドン酸からPGI2が生合成されています(図右)。 PGI2は血小板凝集を抑制し、血管を拡張させる働きがあり、TXA2とは相反する作用を示します。 鎮痛作用を示す高用量のアスピリンを服用した場合、血小板だけでなく血管内皮細胞のCOXも阻害されるため抗血小板作用は減弱します(アスピリンジレンマ)。そこで血管内皮細胞のCOXにできるだけ影響を与えずに、血小板のCOXを阻害するために低用量のアスピリン投与が多くなりました。 |
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